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29 teams and ONE – Phoenix Suns

Archive for 2010年5月10日

Say good-bye to S.A. – 残り8勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/10

5/3 (Mon) @PHX ○102-111
5/5 (Wed) @PHX ○102-110
5/7 (Fri) @SAS ○110-96
5/9 (Sun) @SAS ○107-101
5/11 (Tue) @PHX
5/13 (Thu) @SAS
5/16 (Sun) @PHX


  BIG3、ダドリーとフライ、ドラギッチとヒルにJ-Richと主役が様変わりしてきたこの3戦、最後に締めたのはこの男だった。

  スティーブ・ナッシュ。ドラフト指名を受けたチームのファンからブーイングされ、活躍したチームからは年齢を理由に放出、二回もMVPを取りながらスパーズに阻まれてファイナルには手が届かず、今年はもうダメだとまで言われた男が、長年の相棒アマレと共に遂に自らの手で因縁の歴史に終止符を打った。

  誰もが「スパーズは終わった」と思い始めるくらい、静かに点差が開いていった3Q残り6分、ナッシュはダンカンの肘に顔が当たって負傷、目の上を6針も縫った。一応復帰できる状態にはなったものの、治療のために貼ったテープにより彼の右目はほとんど何も見えない状態。しかもこのナッシュがいない間にスパーズは一気に攻勢に転じ、11点あったはずの差は瞬く間に無くなっていった。流れる2007年プレーオフのハイライト映像、ナッシュが流血している姿にあの悪夢を思い出し、歴史は繰り返すのを感じた。しかし今は、ナッシュがいない時間帯でも強力な味方がいた。一度は逆転さえ許してしまうが、何とかつなぎとめて1点リードで第4Qへ持ち越す。

  最初からナッシュ投入の4Q。疲労が気にかかるがそうも言っていられない。視界は遮られている。そして目の前にはきっちりついてくるパーカー。状況はナッシュにとって明らかに不利なものだった。しかし、それでも彼には長年見てきたリムと、そしてチーム内で一番付き合いの長いアマレの場所を感じていた。走りながらのジャンプシュート、ディフェンスが2人ついているにも関わらずレイアップ。それでもボールはリムに吸い込まれる。そしてパスの後も自らスクリーンをかけてディフェンダーを止め、最後までアマレのシュートをアシスト。視界など関係ない。一つ一つが今までの積み重ね。雨の中でも打ち続けたシュート。怪我の間も練習を続けたピックアンドロール。必死に作り上げた素晴らしいチームケミストリー。全てがここに結実していた。10得点、5アシスト。彼は4Q、サンズの31得点(ファールゲーム除く)のうち実に21得点を自らの手で生み出した。

  スパーズもタダでは転んでくれなかった。10点差をつけ、試合はもう残り2分という局面から、パーカーとヒルのガードコンビによる8-2のラッシュで1分後には4点差。ここでもナッシュがつなぐが、ジョージ・ヒルによる4点プレーにより最後まで試合はもつれる。スパーズのディフェンスは堅く、ナッシュにパスが出せない。それでもナッシュの心強い相棒のヒル、そしてJ-Richがナッシュに代わって最後のFTを決め、試合をサンズのものにした。全員にハイタッチをするナッシュ。最後にダンカンがスリーを放ったものの、リムに弾かれゲームセット。ようやく終わった。たった4戦だったが、この年だけではない。ナッシュをはじめサンズにとって、数年間にわたる、長い、長いシリーズが遂に幕を下ろした。

  マーブリーのteardropが決まったものの地力が違った2003年、JJの怪我が響いた2005年、ナッシュ流血とオーリーの乱闘に泣いた2007年、ダンカンのスリーが全ての希望を断ち切った2008年。全てを昨日のことのように思い出せる。そして2010年、両チームの歴史に新たな1ページが加わった。試合後の両チームは互いの健闘をたたえあった。もはや良くも悪くも長い付き合い。サンズは、これまでの6年間で4回、激励する側にまわり、そのうちの3回でスパーズはファイナルを制した。今回は激励を受けて、サンズがカンファレンスファイナルへと臨む。

  スパーズに阻まれ続けたナッシュ、そしてサンズの夢。そこへの道のりは、実に4年ぶりに折り返し地点まで戻ってきた。もうあと8勝。

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