A Place In The Suns

29 teams and ONE – Phoenix Suns

Archive for 2010年6月17日

カネのかけどころとチームの経営

Posted by placeinsuns : 2010/06/17


  チーム・サラリーを更新しました。2010FAに参加するためにタイラス・トーマスとジョン・サーモンズをほぼ無償放出しながら、本命ウェイドはどこ吹く風で大物選手をマイアミに勧誘中のブルズ、レブロン様引止めのためにこれでもかというくらい下手に出たのに、イッゾ氏にフラれたキャブス、BIG 3が相次いで経営危機に陥る中、町の唯一の光になるはずだったのに一緒に低迷してしまい売却話まで持ち上がっているピストンズ、までを更新しました。トップページのリンクをチーム別にしたので、大分アクセスしやすくなっていると思います。では本題に入ります。



  カー辞任について、Bright Side Of The Sunに秀逸な記事が出ていました。その記事の筆者dking97は、こう言っています(要約です)。


  ネルソン(メディカルスタッフ)の再契約のとき、ヒルの再契約のとき、ナッシュの延長契約のとき、ファンはサーバーがケチってカネを出さず、彼らは逃げてしまうだろうと予想した。しかし実際には彼らは喜んで戻ってきた。3年前、アシスタントGMのデイビッド・グリフィンがグリズリーズからGM職のオファーを受けたときも、出て行ってしまうだろうという予測とは裏腹に彼は戻ってきた。カネを払うことだけが全てではない。ジェームス・ドランは気前がいいが、ニックスはどうなっている?マーク・キューバンの指にリングはあるか?ピーター・ホルトは前年のプレーオフの結果に動揺し、もうひとつリングを手にするためにリチャード・ジェファーソンとアントニオ・マクダイスに大金を払った。結果はどうだ?

  確かに「安い」オファーと「安すぎる」オファーは区別すべきだが、最初に出すオファーは提示できる限界ではなく、ある程度低めに出すものだ。サンズでプレーした選手に支払った金額は2009-10シーズンは$64ミリオンで、プレーオフまで含めてサンズは64勝している。1勝あたり$1ミリオンというわけだ。確かにサーバーはケチだが、ビジネスを理解しており、スマートであるともいえる。彼のそのような姿勢が、より金銭的に余裕のある経営と勝利とを両立させているのではないか。


  Bright Side Of The SunはEditorが複数なので、こういう風に違う立場からの意見も出てくるのがいいところです。確かにカネを払っただけではチームは強くなりませんし、どこにカネを使うか常に考えておかなければ金自体には困らなくてもチーム経営は上手くいきません。金満球団が必ずしも勝っていないというのもその通りだと思います。ただ、ここは「払いどころ」だったと思うのですよ。現にレイカーズやセルティックスといったファイナル進出組は、スタッフに多額の金をかけています。フィルジャクソンはそこいらの若手スターよりも遥かにいい金額のサラリーを受け取っています。もちろん彼らのオーナーが潤沢に資金を持っているからこそできることで、何もカーやジェントリーに年$12ミリオン払え、と言っているわけではありません。それでも、スタッフに金をかけないチームは結局有能な人材が集まらず、スター選手がたまたま集まって、たまたまいい選手をドラフトで引き当てて短期的に強くなることはあるでしょうが、長期的な視点に立って上手くチームを切盛りできる人材がいなければ、長いスパンで見ればチーム経営は「失敗」しやすくなります。そしてそのような人材は猛烈に少ないのです。長い間低迷しているチームが多いのは、そのような人材が貴重であるということを示しています。

  そんな中で、初期には自らの方針の誤りからシャックとポーターをチームに入れるという大きな失敗を犯したものの、ひとたび失敗に気づくとスティーブ・カーは自分の方針に固執することなくチームを再構築し、それ以外の動きを全て成功させて「再建」状態に陥ることなく、勝利と若手の育成を両立させていくことに成功しました。確かに彼一人のおかげではありませんが、これほど鮮やかにチームを再建し、しかも少数オーナーとしてチームの事情について詳しいスティーブ・カーをここでカネを渋って退任させることは、後任にアテがない現状としては「不可解」と言わざるを得ません。マネージメントのトップである彼一人に少々高額のオファーをしたところで、チーム全体の経営が揺らいだり、スタッフ間で内紛が起こるとは到底思えません。むしろそうしないことの方がよほど混乱を招くと思うのは自然なことではないでしょうか。なぜこのようなことをするのか…単純に金銭的に余裕がないのでしょうか。それともほかに何か理由があるのでしょうか。真相は彼にしか分かりません。

  ロバート・サーバーは先日、ジェントリーHCの2010-11のオプションを行使しました。ジェントリーはHCの平均からしてもかなり少ない額でもう一年働くことになります。これがジェントリーの同意があったうえであることを祈るばかりです。

広告

Posted in News | タグ: , , | Leave a Comment »

2010 Pre-Draft Workout – Vol. 2 Magnum Rolle

Posted by placeinsuns : 2010/06/17


  ワールドカップでまたナッシュ先生のアホ動画が一気に増えてきています。それについてはまた別の記事で紹介しようかと思います。カー辞任については一つ前の記事をご覧ください。2010/11FAも地味に更新しました。まだ残りあと7チーム。では本日のドラフト選手紹介は、Magnum Rolleです。なんとも強そうな名前ですねぇ。

Magnum Rolle, 24, 6’10” PF, Louisiana Tech.
  大学生活の最初の2年をビッグマン育成で有名で、シャックを輩出しているLSUで過ごしたもののプレータイムが貰えず、ルイジアナ工科大に転校して残りの大学生活を送ったようです。Draft Expressの記事は去年のもので、今年は最上級生としてカレッジ最後のシーズンを送り、再建中のチームとしては予想を上回る成績を残したものの、本人ともう一人のスコアリングリーダーのKyle Gibsonの怪我が影響して本来の実力を発揮できなかったとか。

・Strength
① ウィングスパンが広く、背が高い。その割に走力を備えており、まるでガードのようなクイックネスを見せる。
② オフェンス面ではその身体能力を十二分に活かしてアグレッシブにプレーし、インサイドのフィニッシャーとして機能した(2008-09シーズン、2-pointのFG%は53.1%)。クイックネス、判断力、そしてボールを常に高く持っていることで、ディフェンスが反応する前に容易に得点できる。ピボットやフェイクなど、攻撃のバリエーションも豊か。一方で、ピックを利用したり、或いは一、二歩のドリブルからミドルシュートを決めることもできる。
③ ディフェンス面では、クイックネスを活かして複数のポジションを守ることができ、彼の上背を小さい選手相手に遺憾なく発揮できる。運動能力の高いポストスコアラーのディフェンスにぴったりの選手。ウィークサイドからのブロックを得意とする。
・Weakness
① 当たり負けしやすい。体重を20ポンド増やしたものの、依然として彼の弱点はその体格である。
② 体重がないこともあり、ポストプレーができない。ポジション取りができず、常にディフェンダーと正対していなければならない。そのため、当たりに強いディフェンダーがフェイクやピボットに引っかからないとオフェンスを開始できない。最初の動きで失敗すると、諦めてしまうのか著しくオフェンス能力が落ちる。アグレッシブさが裏目に出てしまい、パスをあまりせず、またしばしばターンオーバーを犯したりすることがある。
③ ディフェンス面では、標準的な能力のフォワード相手でもペイントでポジションを容易にとられてしまう。しかも一旦ポストプレーになると諦めてしまいがち、という致命的な傾向がある。

・Overall
運動能力と上背はNBAでも通用するものを持っているが、それを効果的に使うには体力増強が不可欠。確かに着実に成長してはいるのだが、その成長した部分をもっと安定して発揮できるようにならなければならない。彼はチームのリーディングスコアラーだが、周囲のレベルから判断するに彼はもっと自覚を持って練習に励む必要がある。


  昨日紹介したJeremy Evansと傾向としては似ている選手で、やはりLouの後釜としての役割を期待されている選手だと思います。ですがDraftExpressの今年の3月のツイートによると、ほぼ上述のWeaknessと同じですが、ただでさえ既に歳が上なのにフィジカル面が弱すぎで、大学リーグ(WAC)ですら通用しない。ましてやNBAでは全くダメだろう。ハッスルもなく、シュートは大抵フェイダウェイだ、とのこと。若手でもなく即戦力でもないということで、要は期待できないということですね。この選手もやはり予想は”Undrafted”となっています。



Links
NBA Draft Prospect Profile: Magnum Rolle, Stats, Comparisons, and Outlook – DraftExpress
Louisiana Tech Bulldogs (Team Report) – CBBS Sports

Posted in Summer of 2010 | タグ: , , , | Leave a Comment »