A Place In The Suns

29 teams and ONE – Phoenix Suns

  • @PlaceInSuns

    • 印象論ばかりですが見直す時間もないので以上。決して調子の良くないオフェンスは粘り強く泥臭くついていっただけに、パッとしないディフェンスに対して非常にストレスの溜まる試合でした。 1 year ago
    • ディフェンスのローテが酷いのは今に始まった話ではないが、今日は普段割と堅い(気がする)PGから崩されたから非常に目についた。しかも相手がスミスとくれば、(決して悪い選手ではないが)単に研究不足を疑うところ。 1 year ago
    • ・前半の対Iスミスが酷い。此奴はドリブルからシュートできないのに、間合い詰めすぎ。抜かれてアンダーソン、AD警戒でスカスカのペイントへ。結果ファウルも嵩む。 ・対速攻も酷い。練習してる? ・Rアンダーソンは調子良すぎた。仕方ない。 ・相手の不用意なファウルのお陰でギリギリ試合に。 1 year ago
    • この展開から勝とうとすれば、4Qのスコアは40-10以上に持っていかなきゃならない(今は21-4)。 のんびりペースを落としたオフェンスしてる場合じゃないし(ブレッドソー)、オフェンスリバウンドを取られるたびに3%ずつ勝機が失われる。 2 years ago
    • ま、またこの展開。 2 years ago
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Archive for the ‘PLAYOFFS 2010’ Category

2010年プレーオフ

This is Phoenix Suns Basketball

Posted by placeinsuns : 2010/05/30

5/17 (Mon) @LAL ●107-128
5/19 (Wed) @LAL ●112-124
5/23 (Sun) @PHX ○109-118
5/25 (Tue) @PHX ○105-116
5/27 (Thu) @LAL ●101-103
5/29 (Sat) @PHX ●111-103
5/31 (Mon) @LAL 9:00 ET


  前半は離された。アーテストが決めていたせいもあってとにかくディフェンスが良くない。ことごとくワイドオープンの選手をつくってしまっていた。緊張か疲労か、足が動いていなかった。3Q、スターターが入ってますます離され、遂にGame 5と同じ18という絶望的な点差になった。3Q終了時で点差は17。12分で17点差をサンズは追いつき、追い越さねばならなかった。会場にいたファンでさえも静まり返り、誰もが心のどこかで終わりを覚悟した。

  4Q。どんな状況でもローテーションを崩さないジェントリーはベンチ4人とアマレをコートへ。開始40秒ほどでドラギッチがジャンパーを決めた後、ブヤチッチとドラギッチがトラッシュトーク。ブヤチッチがドラギッチの顎に肘を入れてフレグラント。全く必要のない場面での肘うちだった。レイカーズにとっては。

  しかしサンズにとってはこの肘うちは大きな意味をもたらした。それまでは水を打ったように静まり返っていたU.S. Airways Centerのオレンジ一色の観客は、その肘うちがスクリーンに映されるや否や尋常でない音量で歓声を送り始め、ベンチはそれに応じて覚醒した。

  ドラギッチはフレグラントのフリースロー2本、そしてインバウンズからのプレー、更にはその次のプレーでもレイアップを決め、開始90秒で8点。点差は一瞬で一桁へと戻った。その後も一気に攻勢に出るサンズ。アマレの活躍もあって16-4のラン。4Qが半分終わる前に、17あった点差はわずかに5。Game 5同様、ふたたび大量点差を一気に引き戻してきたベンチをジェントリーはその後もコートに置き続けた。あと5点。時間はまだ6分ある。十分に追いつける点差だ。

  だが、バルボサとドラギッチがスリーを1本ずつ、ショットクロックがまだ進んでいない状況で外したことにより、無情にも流れは逃げていってしまう。我慢の展開を待っていたのはコービー・ブライアント。このあと悉くジャンパーを決められ、或いはファールを奪われてしまったサンズはいつまでも5点差を追う展開に持ち込まれてしまい、点差はそのままに時間だけが変わっていく。残り3分でスターターが戻るも刻一刻と迫るシーズンエンド。数々の修羅場を潜り抜けてきたナッシュとアマレが、コービーのシュートが外れればいつでも追撃ができるようにと必死につなぐが、この二人からひとつずつ土壇場で出てしまったターンオーバー二つ、そしてヒルの必死のチェックもむなしく決められてしまった残り30秒、5点差の場面でのコービーのフェイダウェージャンパーにより勝敗、シリーズの行方、そして2009-10シーズンのサンズの結末が決まった。ナッシュはスリーを決めて必死に追いすがるが、もはや万事休す。あと3点で運命は変わっていたかもしれない。だがその3点は遂に埋まることはなく、2010年のサンズは終わりを迎えた。

  これで今季の全試合が終了した。今季、サンズは最後の最後まで素晴らしい”Phoenix Basketball”を展開した。10人のローテーション、日替わりのヒーロー、そしてチーム・ケミストリー。個々の能力は決して高くはない。恐らくカンファレンスファイナルまで進んだ4チームの中ではもっともタレントの少ないチームといえるかもしれない。それでもサンズはここまで辿り着き、バスケットボールがチーム・スポーツであることを体現した。このメンバーで最後まで来れて本当に良かった。結果には決して満足してはいない。していないが、素晴らしいシーズンだった。それにまだ改善の余地、成長の余地はいくらでもある。来季はきっと、もっと強くなる。そう確信させてくれるゲームを最後までしてくれた。

  これからサンズは長いオフシーズンに入る。今季の余韻に浸る間もなく、山積している問題を一つ一つ解消していくことになる。その過程で何人かはチームを離れることになり、また新しいメンバーが加わることになるだろう。変化の激しいNBAにおいて、ずっと同じチーム、同じ仲間ではいられない。いずれチームは変わっていく。それでも私は今の13人を忘れることはないだろう。Go Suns. 長いようで短かったフェニックス・サンズの2009-10シーズンは、64勝34敗、頂点まであと6勝足りずに幕を下ろした。

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死闘の果て、そしてPhoenix in 7 – あと6勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/28

5/17 (Mon) @LAL ●107-128
5/19 (Wed) @LAL ●112-124
5/23 (Sun) @PHX ○109-118
5/25 (Tue) @PHX ○105-116
5/27 (Thu) @LAL ●101-103
5/29 (Sat) @PHX 8:30 ET
5/31 (Mon) @LAL 9:00 ET


  リバウンドにいけなかったJ-Richを責める気にはなれない。なれないが、取って欲しかった1本。コービーが放ったラストショットがエアボールになることを予想していなかったからこそ、あのポジションにいたのかもしれない。ファールを恐れたのかもしれない。アーテストがあのボールをキャッチしたのは偶然だろう。あのシュートが入ったのはもっと偶然だろう。だが、その偶然でそれまでの47分59秒の行方は決まり、レイカーズがファイナル進出に王手をかけた。サンズは文字通り崖っぷちに追い込まれた。

  結末は悲惨だが、悪いことばかりではない。二度も17点差をつけられながらきっちり戻してきたサンズ。アウェーでディフェンディングチャンピオン相手に、3Q残り4分でつけられた18点という差を挽回できるチームなんてまずない。ベンチは前半の不調を乗り越えてきっちり相手を抑えた。ダドリーは素晴らしいプレーをした。ナッシュは誰にも止められなかった。しかも、レイカーズは残り1分でのアーテストのプレー、それにラストのサンズオフェンスでファールしなかったことなど終盤にミスがあったものの、それまではミスらしいミスはなく、サンズ側にしてみれば「ここを抑えたい」という場面できっちり決めてきていた。それでも最後の1秒まで同点だったのだ。もはや最初の2戦の面影はない。

  勝ちたかった。猛烈に勝ちたかった。これでサンズはLAで第7戦を戦うことになった。私の予想、Phoenix in 6(サンズの4勝2敗)は外れた。第5戦を制したチームがシリーズを制する確率は80%以上。しかし、そもそもフィルジャクソンのチームは初戦を制したら100%でシリーズを勝ち抜いているのである。確率など関係ない。ただ、勝利あるのみ。

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“10 fingers make 2 fists” – 「サンズのベンチ」復活、残り6勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/26

5/17 (Mon) @LAL ●107-128
5/19 (Wed) @LAL ●112-124
5/23 (Sun) @PHX ○109-118
5/25 (Tue) @PHX ○105-116
5/27 (Thu) @LAL 9:00 ET
5/29 (Sat) @PHX 8:30 ET
5/31 (Mon) @LAL 9:00 ET


  ここ数年、サンズのベンチが出ている時間帯は不安でたまらなかった。「逆転されないでくれ」。バルボサしかいない得点源、貧弱なディフェンスにどうしようもないミスの数々。ナッシュが休むという以上の意味はそこにはなかった。プレーオフともなれば尚更で、スターターが40分以上の出場を強いられることは珍しいことではない。当時はこんな時が来るのを想像さえしていなかった。

  スターターの調子は決してよくなかった。彼らは専らオフェンス専門軍団。ウォーリアーズ出身のJ-Richも含めれば、「120点とられても140点とって大勝する」という前提でチーム作りが進められた時代を過ごしたものばかりだ。シュートが入らなければリズムがつかめないのは当然のことで、だからこそ安定した戦いが求められるプレーオフでは弱いと言われ続けた。実際、バスケットボールは5人しか出られないスポーツ。5人のうち2人のシュートタッチが良くなければオフェンスは上手くいかない。過去のサンズに今のスターターが入っても恐らくこのとおりの試合しかできず、今日の試合は落としていただろう。

  しかし今、フェニックス・サンズは10人でバスケットボールをしている。10人のうち何人かの調子が悪くとも、他の5人がカバーできる。今日はそんな試合だった。素晴らしいゾーンディフェンス、誰でもインサイドに飛び込んでリバウンドをとりにいくハッスルプレー、そしてどこからでも点が取れるオフェンス。ベンチの5人、ドラギッチ、バルボサ、ダドリー、アムンドソン、フライは今日のサンズの116得点のうち実に54点をあげ、+/-の合計は実に+69にのぼった。スターターの合計が-24だったこと、更にベンチは4Qの大半をレイカーズのスターターを相手に戦っていたことを思えば、実に恐ろしい数字である。

  そして、このベンチの調子を象徴するのがフライの復活。ここまで17本連続でFGを外し、NBAプレーオフ記録に迫らんばかりになっていたフライが遂に帰ってきた。2Q残り7分でバルボサの絶妙なパスを受けて放ったスリーが入ると、瞬く間に3本のスリーを沈めて完全復活。バルボサと共にベンチのスコアリングリーダーとなる14得点を叩き出し、スリーの調子がなかなかあがらないチームを救った。「今日は出場させない方がいい」という周りの雑音にも負けず、我慢して使い続けたジェントリーの期待に遂に応えた。

  2Q, 3Qの得点の半分がコービーというまさにコービー一辺倒のレイカーズに対し、10人全員でプレーしたサンズ。今季のサンズのバスケを象徴するような試合だった。これぞバスケットボール、これぞチームプレー。

  第3戦のアマレ、第4戦のベンチ。初めの2戦で欠けていたピースはホームの2戦で揃った。これで五分、2勝先取の3戦マッチ。ここからが本番だ。残り2勝でファイナル、頂点まで残り6勝。

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Amar’e Stoudemire is back!! – 残り7勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/24

5/17 (Mon) @LAL ●107-128
5/19 (Wed) @LAL ●112-124
5/23 (Sun) @PHX ○109-118
5/25 (Tue) @PHX 9:00 ET
5/27 (Thu) @LAL 9:00 ET
5/29 (Sat) @PHX 8:30 ET
5/31 (Mon) @LAL 9:00 ET


  アマレが遂に火を噴いた。1Qから最後までエンジン全開、プレーオフキャリアハイの42得点(FG: 14-22, FT; 14-18)11リバウンド。離せばジャンプシュートをことごとく沈め、詰めればディフェンダー3人を引き連れてAnd 1。ナッシュのペネトレイトに気をとられると豪快なダンク。批判を自らの手で黙らせた。こちらとしても「黙らされた」ことを嬉しく思う。もっと黙らせてくれ(笑)

  オフェンスでは他にロビンが大活躍。これまでの2戦でも実はシュートを放てばほとんど落ちなかったのだが(8-11)、怪我から復帰した直後であったためか或いはLALの高さに対抗するためにフライを重用する目的だったのか、あまり出場時間をもらえていなかった。ポストからのフックという典型的なビッグセンターのオフェンスこそ少ないものの、ポジション取りが上手く得点パターンの多彩さを見せつけた。リバウンド面でも、彼自身のリバウンドは多くないがレイカーズのビッグマンをシャットアウトして確実に味方がボールを取れるようアシスト。この舞台にいきなり出てきてこの活躍。これでポストプレーを覚えたらどんな選手になるだろう。期待は膨らむ一方だ。

  同期のドラギッチも負けていない。流れの良くない2Qに出てきて、きっちりFTでつないだ。特にバイナムにのしかかられながらのAND 1は圧巻の一言。決してスタッツは良くないが、最近は数字には表れない形での活躍が多い。

  ナッシュ、J-Richの平常運転に、Xファクターが加わればレイカーズにだって勝てるということが分かった貴重な一勝。次もホーム。相手はディフェンディング・チャンピオンのレイカーズである以上、次の1戦もサンズにとっては第7戦と同じこと。五分に戻してロサンゼルスへ行ければ、まだ十二分にチャンスはある。

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アマレのD – 残り8勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/20

5/17 (Mon) @LAL ●107-128
5/19 (Wed) @LAL ●112-124
5/23 (Sun) @PHX 8:30 ET
5/25 (Tue) @PHX 9:00 ET
5/27 (Thu) @LAL 9:00 ET
5/29 (Sat) @PHX 8:30 ET
5/31 (Mon) @LAL 9:00 ET


  1Qは完全に押し切られたが、2Q以降は良く粘った。3Qはヒルが往年の輝きを見せ、ジャンプシュートを量産。一時は14点あった差を遂にゼロにして4Qを迎えた。

  その4Q。レイカーズはFGが11-18。フリースローではなくフィールドゴール。ガソルは5-7で14得点。ガソルが良かったわけではない。ピックをかけたあと少し走れる選手なら、誰がPFをやっていようと同じ結果を出せたはずだ。アマレは4Q、味方のゴールを背に終始棒立ちだった。正確な計算ではないが、記憶を基にplay-by-playを見る限り、彼から奪われた点は実に4Qだけで18点。最後の点差は12。彼のヘルプで今日絶好調だったダドリーはファールアウト。彼はコービー以外にファールしているような余裕はない。それでもせざるを得ないほど、アマレのディフェンスはひどいものだった。

  特に印象的だったのは試合が決まりかけていた頃のこと。ボールを持っているガソルに対して、アマレは本当に突っ立っているのみ。腰が落ちていないとかそういったレベルではない。本当にただ立っていた。しかも離して守っていていいほどリムから離れていたわけでもない。結局その時はガソルは打たなかったが、今日のアマレが見えた。

  彼の今日のスタッツは18得点6リバウンド2ブロック5ファール5ターンオーバー。ナッシュの5つのターンオーバーもいくつかはアマレとのタイミングの問題によるもの。見ていてうんざりした。こんなにもひどいプレーをまさかこの舞台で見られるとは思いもよらなかった。

  ダドリーは良く頑張った。ヒルがまさかこんなにやってくれるとは思わなかった。J-Richはきっちり調子を戻してきた。今日は勝てる試合、少なくとも勝っていてもおかしくない試合だったが、アマレが一人でぶち壊した。母親の逮捕で動揺していたのかもしれない。だが、それを考えてもなお今日のアマレはひどすぎた。最終QはLouを出していた方が、多少オフェンスが弱くともまだマシだっただろう。

  アマレがこのままで第3戦勝てるとは到底思えない。期待した我々が間違いだったのだろうか。そうではないことを今は祈るしかない。

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46勝無敗と53勝”1敗” – 残り8勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/18

5/17 (Mon) @LAL ●107-128
5/19 (Wed) @LAL 9:00 ET
5/23 (Sun) @PHX 8:30 ET
5/25 (Tue) @PHX 9:00 ET
5/27 (Thu) @LAL 9:00 ET
5/29 (Sat) @PHX 8:30 ET
5/31 (Mon) @LAL 9:00 ET


  相手のホーム。しかも相手はディフェンディングチャンピオンのレイカーズ。仕方がないといえば仕方がない。当然という声も多い。

  ただ、だからこそどうしても勝ちたかった。勝って周囲の「サンズには無理だ」という声を黙らせたかった。レイカーズの勝ち抜きを予想した記者を後悔させたかった。

  文字通りの大敗。足りない部分は果てしなく多い。それでも勝たねばならない。レイカーズはまだ「来年」があるが、ナッシュ、ヒル、そしてアマレがいるサンズに「来年」はない。

  フィルジャクソンは第1戦に勝利したシリーズが46回あり、全てのシリーズを勝ち抜いている。これでサンズは再びフィルジャクソンの無敗記録に挑むことになった。彼のチームはプレーオフで一旦リードすると、54回中53回のシリーズで勝利をあげている。

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Say good-bye to S.A. – 残り8勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/10

5/3 (Mon) @PHX ○102-111
5/5 (Wed) @PHX ○102-110
5/7 (Fri) @SAS ○110-96
5/9 (Sun) @SAS ○107-101
5/11 (Tue) @PHX
5/13 (Thu) @SAS
5/16 (Sun) @PHX


  BIG3、ダドリーとフライ、ドラギッチとヒルにJ-Richと主役が様変わりしてきたこの3戦、最後に締めたのはこの男だった。

  スティーブ・ナッシュ。ドラフト指名を受けたチームのファンからブーイングされ、活躍したチームからは年齢を理由に放出、二回もMVPを取りながらスパーズに阻まれてファイナルには手が届かず、今年はもうダメだとまで言われた男が、長年の相棒アマレと共に遂に自らの手で因縁の歴史に終止符を打った。

  誰もが「スパーズは終わった」と思い始めるくらい、静かに点差が開いていった3Q残り6分、ナッシュはダンカンの肘に顔が当たって負傷、目の上を6針も縫った。一応復帰できる状態にはなったものの、治療のために貼ったテープにより彼の右目はほとんど何も見えない状態。しかもこのナッシュがいない間にスパーズは一気に攻勢に転じ、11点あったはずの差は瞬く間に無くなっていった。流れる2007年プレーオフのハイライト映像、ナッシュが流血している姿にあの悪夢を思い出し、歴史は繰り返すのを感じた。しかし今は、ナッシュがいない時間帯でも強力な味方がいた。一度は逆転さえ許してしまうが、何とかつなぎとめて1点リードで第4Qへ持ち越す。

  最初からナッシュ投入の4Q。疲労が気にかかるがそうも言っていられない。視界は遮られている。そして目の前にはきっちりついてくるパーカー。状況はナッシュにとって明らかに不利なものだった。しかし、それでも彼には長年見てきたリムと、そしてチーム内で一番付き合いの長いアマレの場所を感じていた。走りながらのジャンプシュート、ディフェンスが2人ついているにも関わらずレイアップ。それでもボールはリムに吸い込まれる。そしてパスの後も自らスクリーンをかけてディフェンダーを止め、最後までアマレのシュートをアシスト。視界など関係ない。一つ一つが今までの積み重ね。雨の中でも打ち続けたシュート。怪我の間も練習を続けたピックアンドロール。必死に作り上げた素晴らしいチームケミストリー。全てがここに結実していた。10得点、5アシスト。彼は4Q、サンズの31得点(ファールゲーム除く)のうち実に21得点を自らの手で生み出した。

  スパーズもタダでは転んでくれなかった。10点差をつけ、試合はもう残り2分という局面から、パーカーとヒルのガードコンビによる8-2のラッシュで1分後には4点差。ここでもナッシュがつなぐが、ジョージ・ヒルによる4点プレーにより最後まで試合はもつれる。スパーズのディフェンスは堅く、ナッシュにパスが出せない。それでもナッシュの心強い相棒のヒル、そしてJ-Richがナッシュに代わって最後のFTを決め、試合をサンズのものにした。全員にハイタッチをするナッシュ。最後にダンカンがスリーを放ったものの、リムに弾かれゲームセット。ようやく終わった。たった4戦だったが、この年だけではない。ナッシュをはじめサンズにとって、数年間にわたる、長い、長いシリーズが遂に幕を下ろした。

  マーブリーのteardropが決まったものの地力が違った2003年、JJの怪我が響いた2005年、ナッシュ流血とオーリーの乱闘に泣いた2007年、ダンカンのスリーが全ての希望を断ち切った2008年。全てを昨日のことのように思い出せる。そして2010年、両チームの歴史に新たな1ページが加わった。試合後の両チームは互いの健闘をたたえあった。もはや良くも悪くも長い付き合い。サンズは、これまでの6年間で4回、激励する側にまわり、そのうちの3回でスパーズはファイナルを制した。今回は激励を受けて、サンズがカンファレンスファイナルへと臨む。

  スパーズに阻まれ続けたナッシュ、そしてサンズの夢。そこへの道のりは、実に4年ぶりに折り返し地点まで戻ってきた。もうあと8勝。

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NBA, where Goran Dragić happens. – ドラギッチ、24歳の初試合。あと9勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/08

5/3 (Mon) @PHX ○102-111
5/5 (Wed) @PHX ○102-110
5/7 (Fri) @SAS
5/9 (Sun) @SAS 8:00 ET
5/11 (Tue) @PHX 10:30 ET
5/13 (Thu) @SAS TBD
5/16 (Sun) @PHX TBD


  あまり安っぽく「感動」という言葉は使いたくはないが、今日は本当に痺れた。感動した。ツイッターを見ていただくとより臨場感があるかもしれない(若干狂乱状態だったことも含めて)。

  1Q。スロースタートに加えてレフェリーも何となくスパーズよりのコールが目立つ。フリースローが決まらない分何とかついていくが、1桁差にして次のクオーターにつなぐのが精一杯。そうしてベンチに期待をかけた2Q、ベンチはいきなり11点を持っていかれ、かろうじてヒルがつないでいる状態。18点差で相手のホーム、サンアントニオ。まだ2Qだが、その前のCLE@BOSが脳裏をかすめる。ドラギッチではオフェンスが上手くいかない。そう、ドラギッチでは。

  たまりかねてジェントリーがナッシュをまだ前半残り8分もあるのに戻す。ナッシュ、バルボサ、リッチ、ヒル、アマレのスモールラインナップ。信じられないことにこのオフェンス重視のメンバーで、ここからサンズの「ディフェンス」が機能し始める。ミスタイプではなく、ディフェンス。5分半もの間スパーズにFGをただの1本も許すことなく過ごしたサンズは、オフェンスでは確かにもたついた。とはいえ5分間もナッシュが出ていればそのうち調子は上がってくる。結局19-5の長く、大きいランを喰らわせて6点差で前半終了。

  3Qはさすがスパーズ、やはりジノビリ。前半ラストにジャンパーを時間ギリギリで放り込んだジノビリが、ディフェンダーが密着しているにもかかわらずジャンパーをことごとく決めてくる。一方のサンズもFTをきっかけにようやく調子を上げてきたナッシュがシュートを入れ始め、アマレも自分でこそ点を取りに行かないが周りにナイスパスを連発。両者譲らずに行くか、というところで3Q残り2分、ようやくJ-Richとナッシュのジャンパーで3点差にしたところでナッシュはベンチへ。2Qの出場時間を考えればここは下げざるを得ないが、厳しい局面。このままずるずる持っていかれてしまうのでは…ボナーのスリーが決まった時に誰もがそう思ったのではないか。しかし、ここでドラギッチはしっかりスリーを決め、J-Richも踏ん張って71-72、1点差。

  4Qが始まる。出ているのは今日調子が悪く、しかもいつも通りのローテーションを取れなかったベンチ。リズムが取れていないのではないかという不安がよぎる。いきなりドラギッチが中に入ってピポットを使ったフェイクからレイアップ。ロンドのような動きをすると、またしてもチェックの入ったジャンパーを決める。おお、調子いいじゃんゴラン。バル坊がそのあとスリー含む2連続得点でスコアは80-76と4点リード。

  The Time Has Come. その場にいたサンアントニオのファンはおろか、スパーズのメンバーもサンズのメンバーも、ポポビッチHCや「ミスを恐れるな。自信を持て。」と送り出した当のジェントリー、恐らくその試合を見ていた誰もが気づいていなかっただろうが、歴史はすでに変わり始めていた。ドラギッチはこの2本に続き、レイアップ、スリーを立て続けに入れる。おいおい現実なのかこれは(夢なら覚めんでくれ)。まだ続く。ジョージヒルの腕に引っ掛けてファールをもらいながらスリー撃って…Swwwiiish!! ウォー!! FTも決めてなんと4点プレー!!!(自分をつねる…うむ、確実に痛い)。更に魅せる。ダンカンにつっかけながらのレイアップ!! 迫り来る白の背番号20、ジノビリの上からスリー!! (もう何がなんだか分からんがとりあえず)ウォー!! パーカーを抜き去って再びレイアップ!! (スコア?スコア見てなかった!100-86!ウォー!!)

  ナッシュが同じことをしても十分驚く。だがこのサンズのPGはナッシュでも、キッドでも、KJでもない。紛れもなくスロベニア出身のPG、Goran Dragićだ。72-73と1点リードされた4Q開始時から実に32-17のラン。このうち、スロベニア出身の若きPGがたたき出した得点は実に20。1人でスパーズを、しかもBIG 3を手玉に取りながら完封した。極めつけはこの時間帯、ヒルを除き全員がベンチ(バルボサ、ダドリー、フライ)だったこと。アマレもナッシュも、J-Richでさえいない。いたのはベンチの先輩バルボサと、リーダーのヒル、そして2人の若手(ダドリー、フライ)。相手は3回もファイナルを制したパーカー、ジノビリ、ダンカン。一昨年スパーズによってニ巡目45位でドラフトされ、つい前日に24歳の誕生日を迎えたばかりのこの選手は、殿堂入りが保証されているような選手たちが巣食い、フェニックス、そしてスティーブ・ナッシュがここ数年にわたってことごとく涙を呑んできたサンアントニオ・スパーズに対して、堂々たる、素晴らしい、本当に素晴らしいプレーをした。最終スコアは110-96、ゴラン・ドラギッチは、たった12分の間、それも試合の最後の12分間に23得点をマークし、出場時間17分半、26得点(FG: 10-13, 3pt: 5-5)、3リバウンド、2アシスト、1ブロック、ターンオーバーはゼロという成績を残し、サンズにとって宿敵と呼ぶことさえおこがましかったスパーズを敵地サンアントニオで崖っぷちに追いやった。

  “The night a legend was born”。今日NBA.comのトップに出たこの見出しは、ドラギッチのものではない。しかし、気が早いかもしれないが、将来この日がこう呼ばれることを願ってやまない。最後にこちらも気の早いWikipediaから、試合後のインタビューの一節を引用することにしよう。

After the game, Dragić was quoted as saying, “I am Goran Dragić, from Slovenia. I come to USA for play Phoenix Basketball.”

(試合後、ドラギッチはインタビューに対しこう語った。「私はゴラン・ドラギッチ、スロベニア出身です。フェニックスでバスケットボールをプレーするためにアメリカに来ました」、と。)


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サンズ、ホームコート死守。Great Team Victory – 残り10勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/06

5/3 (Mon) @PHX ○102-111
5/5 (Wed) @PHX ○102-110
5/7 (Fri) @SAS 9:30 ET
5/9 (Sun) @SAS 8:00 ET
5/11 (Tue) @PHX 10:30 ET
5/13 (Thu) @SAS TBD
5/16 (Sun) @PHX TBD


  嬉しくて嬉しくて。1Qを見ている限りでは「今日はもうダメか…」と思わせるような両チームのディフェンス。もちろんスパーズが良くてサンズがダメ。ダンカン絶好調。しかしここからが素晴らしかった。2Qに入っていつも通りベンチ登場。すると瞬く間にオフェンスリバウンドを積み重ね、2Q開始3分間だけで8個ものオフェンスリバウンドを奪う。シュートは外れに外れているのに点差は詰まるという、いつもは
サンズがやられているパターンをそっくりそのままお返し。ベンチが粘りに粘って縮めた点差をスターターが引継ぎ、2Q最後に9-2のランを見舞って同点。この時点でサンズのFG%は31%、スパーズは48%。スコアは51-51。どうなってんの(笑)

  後半は一進一退。そしてこれをやぶったのがまたもやベンチ。フライは今までの不調がウソのようにぽんぽんスリーを放り込み、肝心なところでダドリーがナイスプレーを連発。スティール、スリー、走りこんでのレイアップ。トレードでフェニックスにやってきたとき、誰がこうなると思っただろう。フライにしたって、今年の最初にこの活躍を予想した人など皆無のハズ。ナッシュをきっちりいつも通りの残り6分まで休ませてからスターター登場(フライファールトラブルに加え相手がスモールラインナップだったので、SFダドリー、PFヒル、Cアマレ)。再び11-4のランで差を11点にまで拡げて、ほぼそのままゲームセット。ヒルがダンカンとマッチアップしている時に2本連続でダンカンの上からジャンプシュートを決めていたのが印象的。一昨日ほどサンズのBig 3が機能したわけではないが、ヒル、フライ、ダドリーなど「脇役」がステップアップしての勝利。こんなに嬉しいことはない。

  ただ、最後にダンカンのスリーが炸裂した。2008年のプレーオフ、OT最後の5秒が脳裏をよぎった人は少なくないだろう。ダンカンがスリーを決める、そういうシリーズだということ。まだホームコートを守っただけ。本当の戦いはこれからだ。

Link
NBA.com – Los Suns take stand, take two game lead in series
Arizona Republic – Suns take 2-0 series lead over Spurs
Bright Side Of The Sun – Phoenix Suns Survive San Antonio Spurs to WIN Game 2, Take 2-0 Lead in Series
mySA.com – Spurs head home facing daunting 0-2 deficit

おまけ

  最初は不吉なデータで申し訳ないが…
カンファレンス・セミファイナルで最初の2戦を連取したのは95年、対ロケッツ戦以来。その前の年もやはりロケッツに準決勝でアウェーを連取。この2年、どちらもチャンピオンは…この2年間がジョーダンブルズの合間であることをいえば大体分かる方が多いかと。
ただ、その前の1993年プレーオフは、カンファレンスセミファイナルでスパーズにホームで連勝、そのままファイナルへ進出している。
サンズ、最初にファイナルに進出したのが1976年(このとき、サンズはなんとプレーオフ出場自体がまだ2回目のチーム)。それから17年後の1993年、バークレー時代に再びファイナル進出。1993年の17年後は…!

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Big 3 – あと11勝

Posted by placeinsuns : 2010/05/04

5/3 (Mon) @PHX ○102-111
5/5 (Wed) @PHX 9:00 ET
5/7 (Fri) @SAS 9:30 ET
5/9 (Sun) @SAS 8:00 ET
5/11 (Tue) @PHX TBD
5/13 (Thu) @SAS TBD
5/16 (Sun) @PHX TBD



  Two-Time MVPが魅せた。いきなり1Qからエンジン全開でスパーズディフェンスを切り裂き17得点をあげると、2Qからはパス出し担当。33得点10アシストをマークした。

  ナッシュは前半21得点をあげ、3Qも9得点をあげたが、4Qはファウルゲームの3点のみ(しかも珍しくFT1本外した)。これを支えたのがJ-Rich。逆転を許した3Q中盤、まずスリーで追いつくと続けざまにレイアップ、更にディフェンスの裏へ回り込んでダンク、おまけにスリーと、完全に引き離しの原動力になってサンズのペースを守った。4Qも追いすがるスパーズが13-0のランをかけて1点差まで追い上げてきたところで、アマレ、ヒルに続きトドメのスリーを見舞って勝利を確実なものにしたリッチの功績は計り知れない。23得点13リバウンドをあげたアマレも地味ながらいい仕事ができるようになった。この3人、もうビッグ3と呼んでもいいのではないか。それくらい最近いい働きをしている。

  2年前まではいないJ-Richがスパーズディフェンスを崩壊させている。J-Richの存在、ディフェンス(後半はイマイチだけど…)、そしてベンチ陣。もう去年までのサンズではない。もうナッシュだけのチームではない。もう1戦勝って気持ちよくサンアントニオへ乗り込もう。第二戦は日本時間木曜日午前10:00にティップオフ。

Links
NBA.com – Spurs have no Answer for Nash, Suns in series opener
Arizona Republic – Phoenix Suns deal first blow to San Antonio Spurs
Bright Side Of The Sun – Phoenix Suns Survive San Antonio Spurs to Take Game 1
Bright Side Of The Sun – Roles Reverse in Suns Spurs Series

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