<<試合について>>
2013/11/22 @CHARLOTTE BOBCATS
ヘンダーソンやウォーカーなどのスラッシャーに翻弄されたものの、復帰直後のアル・ジェファーソン以外にインサイドの駒がなく、我らがサンズ並みにミスも取りこぼしも多いボブキャッツにドタバタと勝利を拾った。お互い境遇は恐らく似ていて、ただ向こうはスターの卵ばかり、こちらはレン一人というのが印象的。今日はDNP!D!・N!・P!(本当に期待しているんだけどなぁ)。
試合を通してスリーが入っているからいいが、入らなければ非常に単調なオフェンスという、ブレッドソーを欠いてからのパターンの踏襲。今日はドラギッチがそれほど中に入っていかなかった(いけなかった?)のも一つの要因かもしれない。今日は相手のギアがまったく上がらなかったので大した問題にはならなかったが、少し勝負勘のあるプレーオフチームが相手なら、ミスを連発した4Q後半の前にとっくに仕留められていただろう。キングスとか。
なおフライの活躍は嬉しいが、はっきりいって本日はディフェンスの、個人攻撃すればマクロバーツ様の、おかげであったことは否めない。ストレッチ4が珍しいとはいえ、いくらなんでも見失いすぎだろう。
<<雑感>>
・ディフェンス
ディフェンスは
1, 一旦セットになったら(逆の例が4Q後半、ファストブレイクだらけ)
2, 1オン1から抜かれない限りは(逆の例が4Q後半、ウォーカーとヘンダーソンがやりたい放題)
3, インサイドでは
といろいろ条件は付くものの、タンクチームということを抜きにしてもレベルが高く、プレーオフクラスのチームにも引けを取らないと思う。
とはいえ今日の場合は、マクロバーツという外はないわ機動力もないわパワーもなければもちろんプレーメイクもないという実に中途半端な(失礼!)存在のおかげでフライがすっぽり隠せていた、どころか事実上の4対5だった、という特殊要因も大きい。とりあえずウエストの強豪と当たるまでは判定待ち。
・ターンオーバーとその位置
一方オフェンス。ピックをかけても細身のフライが躱されてフリーが作れず、プラムリーだとミドルがない分読まれやすく、かといって1対1でスラッシュできるわけでもなく、インサイドにボールを任せられる存在がいるわけでもなく。結局、「決められなかったから渡す」式のパス回しが、浅い位置でのターンオーバーを誘発するケースが多い。
ファストブレイクポイントがリーグ1位といえば聞こえはいいが、そもそもオフェンスが弱いからこそ、ターンオーバーやロングリバウンドからのファストブレイク中心にならざるを得ない、という意味もここには含まれている。ターンオーバーで簡単に得点を許していれば、当然の帰結としてファストブレイクの機会が減る。
→【打開策?1】 PG以外が起点となるオフェンス
では。ターンオーバーをそもそも減らすか、しても戻りやすい位置のオフェンス、つまりPGが浅い位置にいるオフェンスのオプションを増やす必要があるのだが、現状PG以外に、もっといえばPGのピック&ロール以外にオフェンスを組み立てられない。ここでも結局ブレッドソーとドラギッチのダブルガードなら何とかなるのだが…。
因みに、単なる推測の域をでないものの、この状況をマーカス・モリスが解消しようとしているのには非常に感心。しかしちょっとまだ難しそうではある。1Qではたびたびトライしていたが、4Qでは結局発揮されなかった。
→【打開策?2】 1オン1
グリーンやマーカス・モリスが1 on 1 からミドルを決められるので、これらが入ればとりあえずついていける(今日の1Qが典型)。ダメでも独り舞台なので、次のディフェンスにつなげるのは難しくない。あんまりやるとただのシャノンさんだが、この辺りはわきまえている選手が今季は多くてこれも感心。
どちらも1Qまでは頻繁に試し、実際にある程度功を奏していたようにも思えるのに、後半はすっかり形をひそめてしまった。フライのスリーが入っていればそれに頼りたくなるのも分かるけれども。
ハンドリングとかフリースローとか、一朝一夕ではどうしようもないことはさておき、インバウンズパスを一発でスティールされるとか、ひたすらラインを踏むとか、トラベリングとかオフェンスファールとかパスミスとか大量リードあるのに時間使わないとか速攻に九分通り追いつきながらそのままレイアップさせるとかターンオーバーしてるのに3人残って走らないとか…とにかく相手のディフェンスがほぼ関係ないような、くっだらない失敗が多すぎた。特に今日は後半に集中した分、余計に目立った。
インバウンズパスを入れるときにラインを踏んでターンオーバーしたり、はてはホームコートのモップ掛けまで異常にダラダラしているキングスに、悪い意味で感化されたんじゃないかと気が気でない。
そのキングスの大エース、デマーカス・カズンズ、今日も元気にやらかし中。ラストショットを大きく外した後、籠球界の超々優等生クリス・ポールと握手をしようとしたアイザイア・トーマスの背中を引っ掴んでキングスベンチへ(因みにトーマスは名前とは裏腹に評判は良いんだそうな)。拒否「する」ならまだしも、「させる」あたりに底知れぬセンスを感じる。更にポールがそのあと「おいおい…いいじゃないかよ握手くらい」という具合にキングスベンチに近づくも、拒否を決め込む。最高じゃないかカズンズ。
世界平和はおとなしくなって久しく、アイバーソンは最近引退宣言したそうで(ずっと前に手紙を書いていなかったか?気のせいか?)、問題児に飢えているNBA界の次世代のエースとして花開きつつある彼に、私は胸の高まりを抑えることができずいる。幸いにして4年契約だから外に出る、ましてや同ディビジョンのウチに来ることはないでしょうし。
Chris Paul says DeMarcus Cousins needs ‘guidance’ after postgame handshake dis
そういやアリーナスってどうしてるんだろうな。