遂に来ました定番7フッター。ただLouの代わりというよりは未来のアマレ志向なんでしょうか、オフェンス中心の選手です。あ、いえ別に二巡目でアマレが取れるなんてこれっぽちも思っちゃいませんが、イメージとしては、と言う意味です。ちょっとフォーマットを変えまして、①、②、③の下に更にクラス分けをして、(i)、(ii)、(iii)…というように項目を立てました。少し見やすくなったかと思います。個人的にもこっちの方が書きやすいですし。因みにVol. 1からご覧の方はお気づきかと思いますが、ちょっとずつマイナーチェンジを重ねているこのシリーズ、だんだん一体感がなくなってきています。。では本編。DraftExpressとNBA Draft.netからのまとめです。私はウソも多いNBA Draft.netはあまり好きではありませんが、Bright Side Of The Sunの方ではNBA Draft.netを取り上げていたので一応…。 Jerome Jordan: 7′ 0″ / 235 lbs / 1986年9月29日(23歳) / C / Tulsa (Senior) ・Strength ① (i) 高校2年生の時にジャマイカからアメリカに引っ越してきて、初めて組織的なバスケットボールを経験してから、練習とトレーニングに励み、毎年確実に成長している。大学入学当初はかなり荒削りなプレーヤーだったが、在学中に多くの弱点をカバーし、スキルを身につけた。 (ii) NBAのセンターとしてもサイズがあり(靴を履くと7′ 1″)、それに満足せず下半身の強化にも取り組んでいる。ウィングスパンもきわめて広く、体格も年々良くなってきている。 ② (i) 18-20フィートのジャンプシュートが上手く、スポットアップシューターとして、また、ピック&ポップの場面で活躍することができる。その一方でアグレッシブさも持ち合わせており、高さと身体能力を活かしてピック&ロールからリムに突っ込んでダンクすることもできる。ファールをひきつけるのも上手く、体の接触をいとわない。ミッドレンジシュートを磨くことが成長の鍵となるだろう。 (ii) ダブルチームを受けたときのパス捌きが上手く、年々ターンオーバーが少なくなってきている。 ③ (i) ピック&ロールに対するディフェンスを中心にトレーニングを重ねたらしく、ワークアウトでは特に改善が見られた。大学でプレーしていた時よりもペリメーターの選手に対するディフェンスが向上している。ワークアウトで見せたレベルの注意力を維持すれば、NBAレベルでもピック&ロールに対する安定したディフェンダーになれる。 (ii) その長身を活かして、ブロックでは一定の数字を残している。 ・Weakness ① (i) 下半身がまだ完成していない。重心が高い彼のような選手にとって必要不可欠な要素。体重を増やす必要がある。 (ii) 動きが鈍い。 ② (i) ポストアップをするシーンでは、大学時代に期待されていた役割であったにもかかわらず、ピック&ロールで見せたようなアグレッシブさが見られない。身体能力を活かしたプレーに満足しているのか、ポストプレーでは安定して点を重ねることができない。 (ii) オフェンスはディフェンスに比べれば上手いといえるが、ディフェンスの不味さをカバーできるほど才能があるわけではない。 ③ (i) まだ細く、しかもそもそも重心が高いことから、ポストプレーに対して弱い。 (ii) 改善してきているとはいえ、未だに横方向に対する反応が遅い。その身長からストッパーとしての役割が期待されるが、実際にはファールトラブルにならないようにするのが精一杯である。 (iii) 40分換算のブロック数が3年連続で下がり続けていることから、ディフェンスに対する意識が欠けているとの声も聞かれる。 ・Overall 一巡目下位指名を狙う集団の中の一人。ただライバルは多いので、一巡目で指名を受けるにはワークアウトでかなりアピールする必要があるだろう。ポテンシャルがあることは分かっているので、いいコーチの下で長いスパンで成長させていけば、成長が期待できそう。 二巡目中盤まで残っていたら結構拾い物かもしれません。そもそもビッグマンは常に人材不足ですし、現時点でサンズに7フッターはロビンただ一人という状況なので。ただこのテのプレーヤーはどうしてもディフェンスがいいほうが出番は多くなりますので、よほど夏のキャンプでオフェンスを成長させない限りデビューは来シーズン以降になりそうです。ただ、ポストプレーをあまり必要としないサンズにはフィットするかも。FoxSportsに動画を発見しましたが、宣伝が30秒でハイライトは50秒…いい感じのハイライト映像ですが何となく萎える。CBSSportsは宣伝5秒なのでこっちのがオススメ。どっちも貼り付けられないのでリンクにて。リンクの方が重たくなくていいですかね?ちなみに低スペックのPCで如何に軽くWeb閲覧をするかということについてなら私は自分で言うのもナンですが猛烈に調べていますので、そのうち(バスケと全然関係ないですが)特集組むかもしれません。
あと10人!今日明日中に最近のサンズとかNBAの動きを別記事でまとめます。ちなみについでなので一言。ウォーリアーズとバックスの間でマゲッティ⇔チャーリー・ベル、ダン・ガズリッチ、2010年44位指名権のトレードが成立しました。詳細は後ほど。ではNBA DraftExpressより、例によってPortsmouth Invitational Tournamentの記事をまとめたものです。 Tyren Johnson: 6’8″ / 204 lbs / 1988年7月24日 / PF / La Lafayette (Senior) ・Strength ① サイズがあり、腕が長く、体格もいい。運動能力に優れている。 ② オフェンスでは、リムに正対するプレーを好む。3ptラインの外まで、幅広いシュートレンジを持つ選手。ドリブルからのシュートが上手い。ほどほどにボールハンドリング能力もあり、トランジションオフェンスではいい働きをする。彼の長所の中では、パス能力がもっともスカウトの興味をひいている。単にアシストの数が多いだけではなく、広いコートビジョンを持っており、ドライブしてリムに切り込んでいく味方に上手いパスを出すことができる。 ③ スモールフォワード、パワーフォワードどちらのポジションでも守ることができ、ブロック、スティール、リバウンドでチームに貢献する。ガッツと身体能力の高さから、相当なポテンシャルを秘めていると考えられる。 ・Weakness ① ドラフト前の計測では靴無しで6フィート6.5インチ、ウィングスパンは6フィート8インチしかなかった。 ② シュートはいずれも不安定で、波が激しい。ハーフコートオフェンスではショットセレクションも悪く、判断力にも欠けている上にターンオーバーが多い。そもそも遅咲きの選手で、4年生になってからようやく大学レベルでも通用するようになってきた選手なので、荒削りな部分が多い。 ③ ディフェンスにおいては、しばしば判断力に欠けていたり、集中していなかったりすることがある。 ・Overall 上手く成長すればジョッシュ・スミス(ホークス)のようなオフェンスができるようになるかもしれない。まだまだ荒削りだが、ワークアウトではスカウトの目に留まるだろうし、恐らくDリーグやヨーロッパに行ってもNBAのチームから常に意識される選手になることだろう。 もし指名されたらLouの代わりとしての役割を期待される選手になるでしょうから、オフェンス面でそこまで優れていなくとも、ディフェンスができれば問題なしと言えば問題無しです。ですが身長が実際にはもう少し低いかも…というのが気にかかります。今回は動画無しです。イタイ感じのラップの動画ならありましたが…再生回数13回とか。
今回から6月18日のワークアウト分に入ります。まずは兄のJasonがキングスで活躍中のRyan Thompsonから。例によってDraftExpressから、Portsmouth Invitational Tournamentについての記事(2010/4/10)をまとめました。 Ryan Thompson 6’6″ / 210lbs / Jun. 9th, 1988 (22) / SG / Rider ・Strength ① ポジションがSG/SFの選手にしては大柄で、腕も長く、当たり負けしない体を持っている。少し体重を落とせば運動能力は更に向上するだろう。 ② 得点パターンも豊富である。弾道が低く、精度が悪かったアウトサイドシュートのレベルを上げてきており、まだ向上の余地はある。ミッドレンジでは、ドリブルでスペースを作ってジャンプシュートを撃つ。ドリブルの一歩目は遅いものの、高さと当たりに強い体格をアドバンテージにすることができる。また、バスケットボールIQが高く、いいチームプレーヤーでもある。コートビジョンが広く、判断力もある。エキストラパスを出したり、自分のシュートが決まらない時に味方を活かしてアシストを出すことができる。ドリブルからのパス出しも上手い。また、ボールのないところで上手く動き、相手ディフェンスを広げることができる。 ③ ハーフコートディフェンスでは体格、高さ、そして素早い腕の動きを活かしていい働きをする。 ・Weakness ① 運動能力はあまりなく、体重を落とし(上記①)ても尚、NBAの水準には届かないものと思われる。 ② 運動能力の高いディフェンダー相手には得点できない。NBAレベルのディフェンダー相手には苦労することだろう。 ③ ディフェンスでも、平均以下の横方向のクイックネスは彼の足を文字通り引っ張っている。NBAの運動能力の高いウィングプレーヤーにはついていけないだろう。 ・Overall 4年生のシーズンを不甲斐ない成績で終えたものの、ポーツマスのトーナメントでは最も活躍した選手の一人となった。現時点ではNBAレベルに達していないかもしれないが、彼の将来は明るいだろう。 結構ベタ褒めなんですが、ディフェンスの悪さはどうしようもなさそうです。Mock Draftにも顔を出していませんし。ただ、キングス、スパーズ、ウルブス(2回)、ブレイザーズ、ジャズ、ニックス、ネッツ、セルティックスとサンズの他に計8チームのワークアウトを受けているので、ひょっとすると指名を受ける可能性があるかもしれません。 ちなみに以下はBright Side Of The Sunより、サンズのワークアウトから。 トンプソンはアウトサイドシュートの調子を維持し、シューティングドリルにおいて25本中16本のスリーと25本中21本のツーポイントショットを決めた。ライダー大での4年生のシーズンはケミストリーとチーム内の役割分担で揉めたものの、ポーツマス招待トーナメントでの活躍が複数のチームの目に留まったようだ。スカウトからはアウトサイドシュートの成功率が不安定なのが最大の問題だ、と言われているらしい。 今のところサンズ、スパーズ、ネッツ、ブレイザーズ、ヒートが彼に興味を持っているとトンプソンと代理人はみているらしい。複数のチームが彼は一巡目後半か二巡目に指名を受けると考えているが、本人が言うように「何が起こるかは分からない。最悪の事態を想定しながら、最高の結果を期待しよう」ということだ。 彼はメジャーなモックドラフトには載っていないが、二巡目指名を受ける選手には良くあることである。
サンズは6月18日に新たに6人、6月19日に更に6人のワークアウトを実施。全員の特集をドラフトまでに行うのは…少し量を減らして頑張ってみようかと思います。因みに今までの6選手が6月11日のワークアウトに呼ばれた選手、何か都合でもあったのか今回のOsiris Eldridgeは、一人だけその少し前の6月2日のワークアウトに呼ばれた選手です。ではとっととDraftExpressなどのデータをまとめます。 Osiris Eldridge: 6’3″(SG) / 190 lbs / Illinois State ・Strength ① クイックネスを持つ一方で、当たり負けしない強靭な肉体を持つ。 ② アグレッシブな選手で、ドリブルペネトレイトからファールを貰うのが上手い。 ③ 4年生になってからはディフェンスでもアグレッシブさを見せるようになってきている。リバウンドが上手い。 ・Weakness ① サイズがない。2年生のシーズンから全くと言っていいほど成長が見られない。チームを勝たせることができない。 ② ショットセレクションが悪い。上級生になるにつれてジャンプシュートにばかり頼るようになってきている。しかもそのジャンプシュートは、精度が悪くリリースも遅い。ドリブルではボールを低く抑えることができず、しかも一度ドリブルペネトレイトを始めるとスピードや方向を変えられない。 ③ サイズがなく、その割にPGはできないため常にディフェンス面ではチームの負担になる。また、基本的にディフェンスにはあまりやる気を見せていない。 ・Overall あまり成長が見られないこと、チームが弱いことを理由に、恐らくNBAでドラフトされることはないだろうが、才能がある選手であることは間違いなく、Dリーグやヨーロッパのスカウトの目には留まるだろう。 ほい動画。ほい次。
色々記事にしておきたいものがあったり、チーム・サラリーを完成させておきたかったりするのですが、そうこうしているうちにサンズは2回目(一人で行った1回も含めると3回目)のワークアウトを行ってしまいました…どーすんべ。とりあえずシリーズ続行です。今回もあからさまにバルボサの代わりにしようとしている選手をワークアウトに呼んでいます。確かに出場時間の割にサラリーも実力も高すぎるので、トレードで出すのは正解と言えば正解なんでしょうが…ホントに放出しちゃうんでしょうか。ラン&ガンで、ナッシュ&アマレ以外の最後のメンバーなので思い入れは深いのですが。。 話を戻します。今回の選手は大学3年生でアーリーエントリー、大学には戻らずあえてDリーグでのプレーを選択した珍しい選手です。通常、Dリーグの方が大学よりもレベルが高いため、スタッツの下降を嫌って多くの大学選手はドラフトで指名されないと大学に戻ります。Jeremy Wiseの場合は在籍していた南ミシシッピ大学が弱小チームで、いくら弱小チームで活躍してもスカウトの目には留まらないと考えてDリーグに進んだようです。ではDraft Expressから… ・Strength ① 大学よりもレベルの高いDリーグでプレーし、かなりの成績を残している。 ② パスを受けてのシュートが上手い(成功率は49.4%)が、単なるスポットアップシューターではない。持ち前のスピードとクイックネスを活かし、アイソレーションからのフィニッシュを得意(成功率は54.3%)とする一方で、ピック&ロールも多用する。積極的に自らシュートにいくタイプで、キャッチ&シュートを待つよりはボールを持って自らシュートにいくのを好むが、どちらの役割をやらせても非常に上手くこなす。 ③ ディフェンスもサボらず、一定の努力はしている。 ・Weakness ① 彼はDリーグの中でも3番目に成績の悪いベイカーズフィールド・ジャムでプレーしており、チーム内での競争は少なかったと考えられるので、上記の数字はあまり参考にならない。また、SGとしては小さすぎるが、PGとしての能力には欠ける。 ② アウトサイドシュートは苦手で、ドラフトでNBAチームの注意を引くにはスリーポイントの練習が必要(成功率は30.8%)。また、点をとりにいこうとするあまりプレーを作るのが疎かになっている。 ③ サイズの問題もあり、ディフェンスはNBAレベルでは決していいとは言えない。 ・Overall サイズはPGだが、やることはスラッシャータイプのSG。ただ得点能力は非凡なので、上手くすれば指名を受けるかもしれない。それに、たとえNBAから指名を受けられなくともサマーリーグでは一定の注目を集めるだろうし、ユーロリーグにいけば6桁(ユーロ?ドル?)は稼げるだろう。 指名を受けるには足りないものが多い気がします。スリーが撃てず、各能力を数段落としたバル坊というイメージでしょうか。タイプとしては似ていると思いますが、評価を見る限りNBAでやっていくのは難しそうですね。今回も動画つきです。
このシリーズ、否定的な評価をされている選手が多かったのですが、今回は久々に…というかモックドラフトでは二巡目指名の選手をここまで褒めちぎっていいのか?というくらい褒めちぎられています。否定的なことが書いてあっても、「成長の余地が残されている」とすぐにフォローされています。デカイPGですか…怪我でもしてリビングストンの二の舞になりそうな予感。まぁリビングストンは今シーズン後半になって鮮やかに復活してきましたが。DraftExpressのモックドラフトでは39位でニックスが、NBA Draft.netでは46位でサンズが指名すると予想されている一方で、hoopsworldでは特に高評価で、一巡目18位でヒートの指名が期待されています。事実この評価を見る限り直前になってランクアップしてきそうな選手です。では例によってDraftExpressから…今回は全て2010年の4月以降の情報で、Portsmouth Invitational Tournamentでのプレーに関する記事が多いです。 ・Strength ① とにかくPGの割にサイズがあり、しかも右利きにもかかわらず両手を器用に使うことができる。 ② サイズとクイックネスを活かしてトランジション・オフェンスで真価を発揮し、主にピック&ロールから得点を量産する。その割にはターンオーバーが少ない。更にハーフコート・オフェンスでもひとたびアイソレーションをかければ得点を重ねることができる。ペネトレイトするとかなりの頻度でファールを貰うので、苦手なレイアップもさほど気にならない。シュートフォームが良い。 ③ サイズ、腕の長さ、横方向のクイックネスがあるため、かなりのポテンシャルを秘めていることは間違いない。 ・Weakness ① 左手を使いすぎる。 ② ボールを持ちたがらない上に、一度持ったとしてもフィニッシャーとしてはイマイチ(FGは46.6%。大学のエースとしてはあまり良くない数字?)で、オープンスペースでのシュートも苦手(オープンになったとき38.9%)。アウトサイドシュートは右手で打つが、右手でのドリブルやレイアップは不得手で、右手で打つほうが確実な場面でもしばしば左手に持ち替えて失敗している。キャッチ&シュートも苦手で、安定しない。 ③ 基本的な技術が習得できておらず、サイズを十分に活かせていない。しばしば突っ立っていることが多く、不用意に抜かれることが多い。 ・Overall PGとしては極めて大きく、クイックネスも兼ね備えているため、NBAレベルでも通用するものを既に持っている。一方でアウトサイドシュートの精度を上げたり、レイアップでフィニッシュする能力を上げる必要がある。ボールハンドリングがあまり上手くないコンボガードの隣でプレーさせると効果的だろう。一巡目指名は受けないだろうが、ドラフトでは複数のNBAのチームの注目を受けることだろう。 またまた動画つき。プレーの動画が見つからないのでとりあえずインタビューです。